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ゼロから中小企業診断士へ(1)~ 一次試験突破までのリアル

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2024年度、中小企業診断士試験に初挑戦し、一次試験・二次試験を突破し、2025年7月に正式に診断士登録となった私・伊藤庵が、診断士試験合格までの道のりを振り返ってみたいと思います。

このブログは2回に分けてお届けします。第1回目は「一次試験編」。これから診断士を目指す社会人の方々に、少しでも参考になれば幸いです(第2回のブログはこちら)。

 

※中小企業診断士とは?

中小企業診断士は、日本で唯一の「経営コンサルタント」国家資格であり、中小企業の経営課題に対して専門的な診断や助言を行う役割を担います。経営戦略や人材育成、財務・会計、IT活用、販路開拓など、経営に関わる幅広い分野を総合的に支援できる知識とスキルが求められます。

資格取得には、一次試験(マークシート方式、7科目)、二次試験(記述式、4つの事例)、口述試験、さらに実務補習または実務従事を経て登録するというプロセスが必要です。

※口述試験は2026年度から廃止となりました。

 

働きながらの受験は決して簡単ではありませんが、だからこそ、その過程で得られる知識や思考力、人とのつながりは、今後のキャリアや人生に大きな財産となります。

 

■ ゼロからのスタート

2023年6月。「中小企業診断士」という資格に興味を持ち始め、どんな資格なのか、どんなことができるのかを調べてみました。

自分と診断士とのギャップを知るにはどうしたらいいか。そう考えた私は、まず過去の試験問題に取り組んでみることにしました。1次試験は7科目ありますが、正確な実力を知るため、わからない問題はあえて解答せず、純粋な理解度を測る形で挑戦しました。

その結果——平均点は44点、最高科目で56点、最低科目で29点。合格には平均60点が必要で、最低科目でも40点を下回ってはいけないという合格基準を考えると、なかなか厳しいスタートでした。

しかし、これらの試験問題を解いていくうちに「これは社会人として知っておいた方がいい知識ばかりだ」と気づき、資格取得よりも知識を得たいという欲求が強くなっていきました。

そこで、分からなかった問題を1問ずつ調べて理解する作業を行いました。これに3か月ほど費やしました。

2023年10月、社内で診断士資格を持っている方々や、2次試験に挑もうとしている方々と話す機会がありました。自分では3か月しっかりやってきたつもりでしたが、彼らの話がまったく理解できず、衝撃を受けました。

「このままじゃ太刀打ちできない」。

そう痛感し、心機一転。資格取得というアウトプットを視野に入れ、体系的に学び直すことにしました。

 

■ 1次試験の勉強法

体系的学習に選んだのは、TACのテキストと問題集を併用したシンプルな方法。テキストの1章読んで、問題集の1章解く。間違えたり理解不足のところはテキストに戻る。

最初の1科目「財務・会計」は2か月かかりました。その後はテキストの発売時期に合わせて「企業経営理論」「運営管理」「経営法務」を順番に学習。これら4科目で2023年10月〜2024年5月の8か月間を使いました。各科目それぞれ2か月ほどを要したことになります。

勉強時間は、平日で2時間~3時間、休日で4時間~6時間ほどだったかと思います。

4科目を終えて1次試験本番(8月)まで残された時間は2か月。残る3科目は「中小企業経営・政策」「経済学・経済政策」「経営情報システム」。

・「中小企業経営・政策」は、中小企業白書をベースに統計データを暗記。問題集は白書と照らし合わせながら解く。これに1か月を使いました。

・「経済学・経済政策」と「経営情報システム」は、最初にやった過去問で得点が高かったこともあり、1か月を過去の試験問題を使い理解を深める方向で対策。時間が限られていたため、深追いせず「点数を上乗せする」方針で進めました。

試験直前の1週間は、7科目すべての過去問を数年分解き、理解度を確認・補強しました。

 

■ 本番結果(2024年度)

  • 経済学・経済政策:72点
  • 財務・会計:60点
  • 企業経営理論:71点
  • 運営管理:68点
  • 経営法務:72点
  • 経営情報システム:60点
  • 中小企業経営・政策:57点

平均65.7点、最低点57点。合格基準(平均60点以上&各科目40点以上)をクリアで無事合格。自己採点で合格はわかっていましたが、試験1か月後の正式な合格発表を見たときは、本当にうれしく、ほっとしました。

 

■ 次回予告

次回は「2次試験編」として、事例問題の取り組み方や口述試験の準備、実際の試験体験などを振り返ります。実際に使ったテキストや筆記用具の紹介、ファイナルペーパーのこと、参考にしたウェブサイトの紹介なども盛り込みたいと思います。

引き続き、お付き合いのほどよろしくお願いいたします!

(第2回のブログはこちら

 

 

2025年8月投稿
2026年8月改訂


An Ito / 伊藤庵(いとう あん)
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中小企業診断士/品質×経営コンサルタント

電機メーカーにて、部品・製造分野の品質管理・品質改善業務に携わっています。品質問題への対応や再発防止、現場プロセスの改善など、品質領域を中心とした実務を担当してきました。
診断士・コンサルタントとしては、電機メーカーで培った品質の現場視点に、中小企業診断士としての経営視点を掛け合わせ、「品質×経営」の観点から中小企業支援を行っています。現場で起きている事象を起点に、再発防止にとどまらない改善や仕組みづくりを重視しています。